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ウェルビーイングを科学的に分解しよう
はじめに
ウェルビーイングは近年注目を集めている概念ですが、自分が現在ウェルビーイングな状態にあるかどうかを即座に判断するのは難しいものです。
自分が今満たされていないと感じるとき、どのような要素が不足しているのでしょうか。
1. ウェルビーイングって曖昧な幸せ状態?
「ウェルビーイング(Well-being)とは、身体的、精神的に健康な状態であるだけでなく、社会的、経済的に良好で満たされている状態にあることを意味する概念」と紹介しています。
これだけだとさっぱり意味が分かりませんね。幸せが継続的に続くような状態を指していそうですが、具体的にどういう状態を指しているのか。
どうすればウェルビーイングが実現できるのかはよくわかりませんね。。
そういったふわふわとしたウェルビーイングという概念に対して構成要素として「PERMA理論」があります
2. ウェルビーイングの構成要素「PERMA理論」
PERMA理論は、ポジティブ心理学の創始者であるマーティン・セリグマンによって提唱された、ウェルビーイングを構成する5つの要素を示す理論です。それぞれの要素は以下の通りです:
- P (Positive Emotions) - ポジティブな感情: 喜び、満足感、愛情などの肯定的な感情を経験すること。
- E (Engagement) - 没頭: 活動や仕事に深く没頭し、フロー状態を経験すること。
- R (Relationships) - 関係性: 他者との意味のある、支持的な関係を築くこと。
- M (Meaning) - 意味・目的: 自分の人生に意味や目的を見出すこと。
- A (Accomplishment) - 達成: 目標を設定し、それを達成することで得られる成功感。
これらの要素がバランスよく存在することで、総合的なウェルビーイングが実現されると考えられています。PERMA理論は、ウェルビーイングを具体的かつ測定可能な要素に分解することで、個人や組織がより効果的にウェルビーイングを向上させるための指針を提供しています。
3. 概念自体は測定できないが、それぞれ構成要素は測定可能
ウェルビーイングは天気と似ているという話があります。
天気は、構成概念でそれ自体を測定することはできないです。
しかし、天気の構成要素である「気温、湿度、風、雲量、降水」などは測定可能ですよね。
この考え方はウェルビーイングにも活用することができます。
ウェルビーイングについても同様に、PERMA理論で示された5つの要素(ポジティブな感情、没頭、関係性、意味・目的、達成)それぞれを測定することが可能です。
例えば、最近の自分自身の行動を振り返り、ポジティブな感情の頻度や強度はどのくらいだったか。
没頭できた活動はあったか。人間関係の質は良好か。
これらを評価することで、個人のウェルビーイングの状態をより具体的に把握することができます。
4. PERMA-Profilerでウェルビーイングの測定が可能
以下のサイトで、実際に自分自身のPERMAの得点を出すことも可能です。
以下は私の結果になります。
Overrallは全体的なウェルビーイングの得点。Nはネガティブ感情、Hは健康、Lonelyは孤独感のスコアになります。
自分の場合はA(達成感)のスコアが低いようですね。
このブログを通じて達成感が向上できるといいですね(^^♪
おわりに
ウェルビーイングはそれ自体は測定できない天気のようなものである。
ただ、その構成要素である「PERMA理論」で、自分が今どの程度ウェルビーイングな状態か測定できることが分かったと思います。
ウェルビーイングな状態か気になった時はPERMAの一つ一つの要素を思い浮かべて、どれが満たされていて、どれが不足しているか考えてみると良いですね!